2013年6月19日水曜日

GMS and Cyber Security

Grater Mekong Subregion, or GMS in short was defined by Asian Development Bank in 1992 which consists of 6 countries and regions: Cambodia, Lao, Myanmar, Thailand, Vietnam and Yunnan Province of China. They are sharing the international river system called Mekong River.  Those countries are getting huge volume of investments from many other countries.  One big player is Thailand.  They are making big effort to reorganize economic structure within and around Thailand.  The industry considered to be fit to the outside of Thailand is now under heavy pressure to move to the other countries in GMS.  Japan, Korea and China are investing various categories of businesses in this regions to include them to their supply chain to the global market.  US and Europe are trying to get into the GMS.  Some are making good, and some are not.  The economy in the GMS is boomed like a rocket in these years.
From the view of the information and internet security, it is very important to have incident response infrastructure operated by CSIRT.  CSIRT is based on very old operational model of a unit who is in charge of proper handling of computer security incidents.  However, in these days, CSIRT is a place where we can coordinate and communicate related entities involved to security incidents.  This activity was historically started by CERT/CC in CMU, US. Establishment of CSIRT in other countries has been expanded to the other places in Europe, AP region and now covering to emerging region such as Africa or South Americas.  Since mid 1990's, many countries have been making their own CSIRT with national responsibility.  For example in AP region, JPCERT/CC was established in 1996, KrCERT/CC in 1996, and SingCERT in 1997.  Since then, various countries have their CSIRT for national responsibility, including China, Mongolia, Philippine, Chinese Taipei, Hong Kong SAR, Macau SAR, Indonesia, Malaysia, India, Sri Lanka, Pakistan, Brunei, and some more countries.
I have a big concern on the GMS.  Our supply chain network is now spanning to various locations and businesses in this GMS, but some governments in this GMS do not commit to the practical cyber security policy deployment.  Three countries in the GMS, Myanmar,Thailand and Vietnam, have their own CSIRT organizations, and they are FIRST and/or APCERT members.  This is a good news.  However, Lao and Cambodia may be problematic.
  • Lao is willing to create its own CSIRT and ThaiCERT has been working for this with Lao people.  JICA used to provide lectures and helps for them to set up their own CSIRT.  However, their steps are very SLOW.  ThaiCERT is working very hard, but still there is no CSIRT. (as of June 2013) I believe this is not by ThaiCERT but by Lao themselves.  Base on my experiences through JICA efforts several years ago, it was very tough for them to define themselves a group for national responsibility. However, with several progress with huge help by ThaiCERT, now they can politically define themselves a group for being national CSIRT, so I'm expecting more acceleration on the process in the coming months. 
  • Cambodia seems that they don't have any plan to setup its cyber security policy.  No operational CSIRT exists inside, but its Foreign Direct Investment (FDI) is getting higher and higher in these years. Even in this country, various global supply chain make their "touch down" to this country to combine their businesses to the other firms in other countries.  Hence, it's very obvious for them to implement practical security measures and setup some entity which can be an information exchange inside Cambodia and with the other countries.  But, nothing happens so far.  Based on private conversations with government officials, unfortunately, Thailand government has some certain level of difficulties on communicate with them, and they feel that it's bit tough for Thailand to help them because of border dispute.  Thus, our remaining hope is Chine which made huge FDI to Cambodia, but I don't know if Chine is worthwhile for Cambodia for helping them on development of Cambodia's cyber security policies.

DISCLAIMER: This memorandum is my personal opinion.  There is no link to the other persons, organizations and governments.

2012年9月26日水曜日

「忙」は、心が亡くなるという意味だ

最近、とても忙しい。仕事も、プライベートもバタバタしている。一日があっという間に終わる。こなしているというが、今の自分のやっていることを、もっとも適切に表現している言葉に思える。「忙」という感じは、心が亡くなる、という意味だ。本当にそのとおりだと思う。

2012年3月8日木曜日

フュージョンという創造性

さまざまな料理は、相互に影響を与え合って、新しい形を作り出していく。フュージョン fusion は、ここ何十年にわたって、料理に新しい風を入れてきた。古くは、フランス料理におけるヌーベルキュイジーヌ nouvelle cuisine は、1970年代に日本の懐石料理に影響を受けたポールボキューズが、素材を生かし、濃厚な味付けを控え、量も少なめとする新しいフランス料理の姿を示したものだ。これは一番有名なフュージョンと言えるだろう。最近では、香港での中華料理にも、クラッシックとフュージョンがある。フュージョンは、中華とフレンチ、中華と和食懐石のようなスタイルの融合を生み出している。このような国境を越え、ジャンルを超え、相互に影響を与え合い、融合し、また、そこから分離していくことが、ある意味でフュージョンという楽しい料理を生み出すことになっている。
さて、日本人は、凄いフュージョンを昔からやってきた。この納豆スパゲッティなどは、そのフュージョンの典型といえるのではないか。レストランでも人気メニューであるし、ホームクッキングでも一般的に作られている。そのバリエーションも数多い。フュージョンを生み出す力は、日本でも素晴らしく沢山ある。
フュージョンは、良いところ取りの、安易な手法なのだろうか。いやいや、組み合わせる複数の領域のプロをうならせなければ、真のフュージョンとは言えないだろう。その意味で、創造的なチャレンジであると言える。さらに、既存の枠組みを一旦壊して、再構成しなおしながら、実はフュージョンを組み立てるというのは、ある意味、もの凄いチャレンジということもできる。だから、フュージョンってのは、バカにしてはいけないのだ。





書評:福島原発 - 真相と展望 / Arnie GundersenComments

GE が開発した原子炉マークI型BWRの隅々まで熟知する米国専門家のガンダーセンが、福島原発では何が起き、現状でのリスクは何であるかを明らかにする。特に、四号炉の危険性が高く、ここの使用済み燃料プールに蓄積された取り出されたばかりの燃料集合体が引き起こす可能性がある、高濃度放射性物質漏出のリスクに言及する。「四号炉のプールで火災が起きたら、日本から逃げ出せ」とアドバイスする理由を明確に示す。現状でも福島第一原子力発電所の4機の原子炉からは、大量の放射性物質が漏れ出している。さらに、臨界事故も発生し、即発臨界によるデトネーション(爆轟)が発生し、燃料棒に閉じ込められていた燃料物 質が大量にばらまかれたことも示している。このような、不安定な状態での、ひとときの安定状態が、現在の福島第一原子力発電所の状況であることを明快に示 す。
さらに、漏れ続ける放射性物質による環境汚染、そして人間の被爆、特に内部被爆による大きな問題が2,3年以内に明らかになることを予想している。その範囲は、広く東日本全体(東京を含む)に及ぶことを予想する。というのも、放射性雲(プルーム)が広く関東地域に掛かったのだ。これも文科省のデータから明らかにする。
この本を読むと希望が希薄になることを感じる。というのも、東電も、政府も、全く事実を明らかにせず、かつ、日本全体を放射性汚染の巨大な実 験場にするのではないか、結局本当のことを伝えず、安い安心感を与えているだけなのだ。国民を騙し続けているのだ。これは本当に絶望感しか生まれないじゃ ないか。そのことも明らかにしているのだ。
しかし、問題は直視しなければならないのだ。

2012年3月6日火曜日

書評:ビブリア古書堂の事件手帳ー栞子さんと奇妙な客人たち / 三上延

これは、本屋で平積みされていた文庫を、なんとなく手に取り購入したもの。腰巻きに「本屋大賞2012に1位でノミネート」とか書いてあって、移動中に読む本として購入してみた。余り期待してなかった作品だが、これが一気に読破してしまった。

主人公の五浦大輔は、本に対するアレルギーが存在している。そんな彼が、祖母が残した夏目漱石全集第8巻に付けられていたビブリア古書堂の値札を発見する。その北鎌倉でひっそりと営業をする古本屋「ビブリア古書堂」を訪れて、その古書に隠された秘密を解き明かす、入院中の美人店長。この二人が出会う、秘密を持った幾つかの古書を巡ってのエピソードが展開するミステリー小説。

ちなみに、ミステリーは、それほど複雑ではなく、でも、展開のテンポが良いので、読んでいて違和感なく読める。さらには、本を読むことが好きならば、本の虫みたいな店長に love しちゃう感じ。いいなぁ、これ。

書評:世界史をつくった海賊 / 竹田いさみ

16世紀の欧州は、二つのビッグパワーが存在していた。一つが南北米国大陸を支配していたスペイン、もう一つがアフリカからインド、東南アジアに進出していたポルトガルである。どちらもカトリック国であり、強力な覇権を確立していた。
二つのビッグパワーとは事なり、プロテスタントを国教として、ローマと対立していた16世紀の英国(イングランド)は、経済的にも大きな地位を占めてなく、欧州の二流国であった。英国は、エリザベス女王1 世の下で、奇策に走る。それは、海賊を組織化して、南米との間で銀を輸送していたスペイン舟、アフリカやアジアとの間でスパイス等を輸送していたポルトガ ル戦、さらに、アフリカからカリブ海に奴隷を送っていたポルトガル戦を襲撃して、それらを略奪し、国家の収入とする作戦である。この海賊経済を成り立たせ た背景には、海賊行為に英国王室が関与し、国家が組織的に海賊経済を成立させたことにある。さらに、海賊の長は国家の英雄であり、市長あるいは政府の要職 に就く重要人物として扱われた。サーの称号を得ている。「パイレーツオブカリビアン」で出てくる海賊が、英雄としての描かれ方をしているのも、こんなとこ ろに理由がある。英国は、この海賊経済を18世紀まで続けることにより、経済的な発展と、貿易大国への脱皮と、さらに豊富な資金の国内投資による産業革命 の達成を成し遂げる。その段階で、始めて海賊行為を取り締まり、海賊経済からの離脱を成し遂げるのだ。それまでの約270年間は、なんと国家の収入を見た ときに、海賊経済が大きな地位を占めていたのだ。
このような海賊経済の実態と、これによって英国が如何にして経済大国に脱皮していったかを、分かりやすく記述したのが本書である。これは読み 物として、かなり面白い。英国が、ジェントルマン(紳士)の国とか言われるが、その実態は、かなり生臭く、いかがわしい歴史によって成立してきたことが分 かる。英米に対するコンプレックスを払拭するに、役立つ一冊でもある。
それにしても、乱暴な国家経営をしてきたんやねぇ、英国は。

書評:感染症と文明 -- 共生への道 / 山本太郎

本書は、感染症の流行が、実は我々人間の文明社会の在り方と大きく相関関係をもっていることを明らかにしようという挑戦的な解説書である。人間は、何千年、何万年にもわたって、様々な感染症と遭遇してきた。結核や天然痘のように有史以来様々な流行の記録がある感染症もあれば、エボラ出血熱やSARSの ように、ここ20年以内に人類史上初めての流行が発生するような新たな感染症もあるのだ。これらの流行は、感染症そのものの特性だけに決められるのではな く、その感染症が遭遇した社会がどのような環境であるかによって、感染症の原因菌の生存戦略が左右されることがあるのだ。つまり、流行は、文明が大きな要 因になっていることを明らかにしていく。しかし、その手法は、公衆衛生学、感染症対策に基づく緻密な議論展開であり、十分な信頼性を読者に与えている。さ らに、感染症対策が本当に何を狙っているのか、実態はどうだったのかという視点も併せ持ち、解説を多方面から加えている。
とはいえ、文明が流行を作るというアイディアは衝撃であり、その解説を読み進む内に、どんどんと引き込まれていく自分を発見するだろう。本書はかなりお薦めです。

書評:エコ亡国論 / 澤昭裕

鳩山首相は「1990年比CO2▲25%削減」という削減目標を突然国連総会で述べ、驚きを持って世界中に迎えられた。その驚きは日本を讃えるものではな く、「鴨がねぎを背負ってやってきた」というものだ。日本がこれを達成目標とした場合には、法的拘束力により、達成できない場合には、義務的に排出権枠を 買い取らざるを得ない。すなわち、諸外国や金融機関は、仕入れておいた排出権を、日本に高く売りつけることができるのだ。こんなことも分からないまま、こ んな無責任な提案をした民主党政権への怒りを背景に、このような公約が日本経済に大きな影響を与え、エコ不況を引き起こす高い可能性に警鐘を鳴らす。実 際、地球温暖化交渉は国益を巡って、本気の外交交渉を展開する場である。その中で、日本の外交交渉は、稚拙なものになっている。これには、民主党政権の無知と能力不足だけではなく、やはり官僚の能力不足も否定できない。このような状況を作り、義務的負担を国民に押しつけるとしたら、それは国民に対して誠実 な政治とは言えないだろう。民主党は猛省すべきである。

書評:深夜食堂xDancyu 真夜中のいけないレシピ

この本、かなりヤバイ。夜中にこれを読むととんでもないこと食欲に支配されるよ。腰帯にあるように「夜中のそっと読み禁止!」というのは、よーーく分かる。これみて、ハムカツ、塩鮭の炒飯、マカロニサラダ、ハムカツカレー、餃子を作ってみたいよなぁ。

書評をポストするのをサボってました

「神様のカルテ」以降、色々な本を読んでいたにも関わらず、書評をポストするのを忘れてました。ちょっと何冊分かをまとめて出していこうかと思っております。もちろん、面白いと思った本だけですけどね。

2011年8月31日水曜日

書評: 神様のカルテ / 夏川草介

話題の小説だ。ベストセラー。アワード受賞作品。漫画の原作にもなり、今年は映画が公開される。
長野県松本市の中規模民間病院に勤務する内科医栗原一止が、その激務の中で、患者との心の触れあいを通して紡がれる優しさや愛情を見いだすことを描く作品。先端治療からも見放された末期患者に対して、真正面から向き合う医師としての一止を描き、医師の悩みと葛藤を示しながら、同時に末期患者のQOLとは何かを改めて考えさせる作品にも仕立てている。
しかし、読了後改めて振り返ってみると、この作品は医療現場を使ったスラップステック・コメディではないかと邪推している。徹夜が続く医療現場での、砂山と栗原の行動と会話は、まさにコメディである。さらには、激務終了後にフラフラの状態で帰り、彼が住む「御嶽荘」なる集合住宅での酒盛りも、これまた喜劇そのものだ。世の中には、本作品を感動大作とか、人間愛を見る感動の一冊とかいう紹介もあるが、おいらは本書がそういった言葉にぴったりという評価はできないな。本書は、著者が相当計算しまくって書かれたスラップスティック・コメディであると思う。ただ喜劇だけでは小説にならないので、それにヒューマンドラマも混ぜてみたのだと。そう考えれば、かなり腑に落ちるところが多い。これってコメディたっぷりなんだ!と。気楽に読んでOKって感じ。この本には、それが丁度良い。

2011年8月21日日曜日

映画 "Under the Tuscan Sun" を見た

Frances Mayesのエッセイ "Under the Tuscan Sun" からインスパイアされて生まれた映画作品。作家のフランシスは突然の離婚に追い込まれる。気分転換にやってきたイタリア・トスカーナ地方で、衝動買いで家を買う。そしてトスカーナの暮らしが始まる。異なる文化に接し、暮らすために必要なことを進め、恋があり、食事があり、出会いがある。そして、離婚でボロボロになった心を少しずつ解きほぐしていくステップが、イタリアの奔放なのんびりな空気の中で絵が描かれる。
エッセイ "Under the Tuscan Sun" は10年前ぐらいに原文で読んだ。Frances Mayes が、本当にトスカーナに家を買って暮らし始めることで書かれた作品。とても面白かったし、ゆっくりとした時間の中で、家を修復し、オリーブ畑を復活させるプロセスの中で出会う様々な出来事を書いたものだ。そのエッセイは素晴らしい。本当にトスカーナに行きたくなる。
このエッセイからインスパイアされて、映画が生まれ、しかも恋が入っているところなんかは凄いなぁって思う。この映画は、原作のエッセイを思い出すのではなく、別物と思って見た方が良い。その方が楽しめる。そして、それ以上に、映画なかの風景が綺麗すぎる。それにうっとりするのも正しい。
ああ、一度、イタリアに行きたいなあ。


2011年8月16日火曜日

書評:「旅する力」深夜特急ノート

おいらが始めて沢木耕太郎の叙述を読んだのは、高校生1年生の時に書店でふと手にした「破れざる者たち」というノンフィクション作品集だった。東京オリンピックの マラソン選手円谷光吉が何故「幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません」というフレーズを残して自殺してしまったのか。その痛々しいまでの真っ 直ぐさを、沢木の言葉が表現していく。そして、汗の臭いを感じ、若き命をかけた者達の姿を描き出していた。高校生の時に出会った一冊とはいえ、相当強い印 象を残していった一冊だ。
その沢木は、アジアからロンドンまでを移動する旅のルポルタージュのような、しかし、しっかりとした小説として組み上げた「深夜特急」で、一 躍スターダムに駆け上がる。貧乏ながら、若い時代に本当の旅をする。その旅が自分の人生に与えるものは何なのかを「深夜特急」では描いていく。おいらは 「深夜特急」は大学院修士課程の2年生の時に手にした。1987年だったと思う。まだ海外旅行を経験したことはなく、パスポートも手にしてなかった頃だ。 そのときのおいらは、この旅のルポルタージュを耽読し、しかし、数ヶ月にわたる旅をする勇気もない自分の中に生まれた泡立つ感覚をどうしようと悩んだもの だった。その後、1988年博士課程1年生の5月に韓国への出張を皮切りに、それ以降、海外出張に明け暮れる日々を過ごしている。海外に直ぐに行きたくな る気持ちの奥底には、「深夜特急」のような長期間の旅を経験したことが無いが、どうしても海外に身を置くことで、改めて自分を相対的に眺めるチャンスを得 たいと思う気持ちが、おいらを「海外に行こう!」って押すのだろうなと思っている。
この「旅する力」は、沢木耕太郎が何を考え、どのような旅を作り上げたかについてのエッセー集だ。そこには、色々な気持ち、そして60歳を越 えた今改めて振り返る旅の意味を語っている。本書は、深夜特急を読了後、期間をおいてから改めて振り返るための本として読むのがよいと思う。もしも、「深 夜特急」を読んでないとしたら、今からでも遅くない。何歳になっても遅くない。是非読むべき。旅はすばらしい力を持っているのだから。